キッチンの選び方

2021年10月27日

家のなかでかなり重要な存在のキッチン
デザインや色はもちろんですが、使う方の習慣にも着目が必要です。
ママが1人で使うだけならいいのですが、ママのおかあさんも台所を使う場合
2人が使いやすく、ストレスのないキッチンに作り上げること、これは案外見落としがち。
お互いのストレスを減らすためにも事前に生活習慣のすり合わせが必要です。
実際にお母様と娘さんが暮らすお宅のお困り事例から、いくつか注意点をあげてみました。

デザイン
最近はアイランド型を含めた対面式のキッチンが多い為、
洗い物をためるのが気になる方は、手元がLDから見えないような工夫が必要になります。
洗い物がたまってから一気に洗うタイプか、片づけながら調理するタイプなのか?調理の手順や性格にもよるところとなります。
キッチンの高さ
キッチンの高さは使用頻度の高い方に合わせるか、話し合いで解決をお願いするしかありません。

調理器具の種類(ガス、電気)
調理器具は安全性を考慮したIHがお勧めですが、こちらは使用頻度と習慣にお任せしたいところです。

換気扇
換気扇は調理をする時換気扇スイッチを入れ忘れ、家中に食べ物の匂いや煙が充満してしまうといったケースもあります。
気づいたときにスイッチを入れればいいと考えられるのか、きっちりON,OFFができるタイプなのか?
些細なことですが、同じ屋根の下でくらす家族であっても価値観は人それぞれで、お互いにストレスになり、時には家族を巻き込むことにも・・・。

話が反れますが、家づくりの際トイレのスイッチのONOFFがよく話題になります。いわゆる使っていない部屋の電気の消し忘れの問題です。こちらも日常の些細な出来事ですが、人感センサー式にすることで、一気に解決します。
同じように考え、キッチンでも換気扇と調理器具を連動にしておけば、スイッチを押さなくても換気ができますし消し忘れもありません。(調理器具から出る信号を換気扇がキャッチして作動する仕組みです。)

水栓の形
水栓のデザインも含め、ホースが伸びてシンク全体に水が行き渡らせたいか、シンプルに蛇口だけでいいのか?
シンクの掃除、使い勝手にも影響してきます。
余談ですが、今販売されている水栓の多くはエコ水栓。水だけから、お湯がでる境目でカチッと音がします。ガスや電気エネルギーのムダ使いを防ぎます。築20年くらいのお宅の場合はキッチンの水栓がカチっというか、お確かめ下さい。

ワークトップ(天板の種類)
ステンレスが主流だった時代は終わり、大理石、人工大理石、メラミンなど、部屋や家全体の色やデザインに合わせながらキッチンの面材と一緒にワークトップも選ぶ事が多いと思います。
素材によっては高温の鍋底でコゲやすかったり、濃い色の野菜などの色が染み着く場合もありますので、ステンレスに慣れた方は注意が必要です。
またシンクが大理石のような硬い材質の場合は、ガラスや薄い陶器など割れ易い物は、取り扱いに注意が必要です。

吊戸棚
キッチンに立つ方の身長と深く関係する吊戸棚の高さは、使い勝手を考え、いつの時代からも問題になるところです。最近は吊戸棚を付けないお宅も増えていますが、男性がキッチンにたつ頻度が高い場合は、吊戸棚が頭に当たらないような高さの設定が必要です。

いくつかキッチン選びの注意点をあげてみましたが、見た目と使い勝手、習慣を考慮しながら楽しい暮らしを作っていただきたいと思います。